

昨年、「会津 心臓病・心血管疾患 研究会」の分科会として不整脈治療の進歩と発展、普及を目的と致しました研究会 Aizu Catheter ABlation Conference(ACABC)を立ち上げました。初めての開催にも拘わらず沢山のご参加を賜り、盛会に開催することができましたことを心より感謝申し上げます。
さて今年も、「第2回Aizu Catheter ABlation Conference(ACABC)」を会津若松にて行う運びとなりました。不整脈治療の学術的、実践的進歩と発展を図ることを目標に、症例検討会、講演会、ライブデモンストレーション等を開催することにより、地域の不整脈治療に携わる先生方に最善最良の診断や治療技術を学んでいただくこと、また地域の先生方に、われわれが日ごろから取り組んでいる不整脈治療の現状と最新技術についてご紹介することを目的としております。
近年、バルーンアブレーションや三次元マッピングシステムの進歩により、カテーテルアブレーションの裾野は広がり、治療の標準化がなされてきました。一方、局所電位を詳細に評価し治療することでしか効果が得られないケースも少なくありません。ACABCでは、電気生理学的な評価に基づいた、高周波アブレーションによる1点1点の治療を大事していきたいと考えております。
Aizu Catheter ABlation Conference(ACABC)は会津の民芸玩具「赤べこ」となるように名付けました。赤べこは、牛が身代わりとなり病気から守ってくれるという、厄除けのお守りとして会津の人々に古くから愛されてきました。不整脈で苦しむ患者様への一助となることを、本会の活動の目的としていく所存です。
本研究会が、実り多く、有意義な会になれば幸いです。是非、会員のみならず、多くの皆様のご参加をお待ちしております。
Aizu Catheter ABlation Conference(ACABC)
代表世話人 里見 和浩
(東京医科大学病院)
第2回Aizu Catheter ABlation Conference (ACABC) Liveの大会長を拝命しました、北里大学医学部循環器内科学の深谷英平と申します。私自身も20年前に、駆け出しの循環器内科医として1年間会津若松の地で勉強をさせていただきました。当時、まだまだカテーテルアブレーションは地域に浸透しておりませんでした。しかしその後のカテーテルアブレーションの発展はめざましく、今もなお進化し続けています。近年では、バルーンを用いたアブレーションや、もうすぐ始まるパルスフィールドアブレーションのような革新的な技術が登場し、今や神の手がいらない手技になりつつありますが、ACABC Liveでは、今回もアブレーションの基本である電位重視のアブレーションを基本とし、技術の進化を踏まえた議論を深めていきたいと考えております。今大会では、東北の不整脈診療をリードする山下賢之介先生と、当会の代表世話人である里見和浩教授に術者を務めていただきます。参加者の皆様が気軽に質問できるアットホームな会にしたいと思っております。皆様の御参加を心よりお待ちしております。
Aizu Catheter ABlation Conference(ACABC)
当番世話人 深谷 英平
(北里大学病院)